日経平均株価が32,000円を超え続伸を見せています。
一方、米国の代表的な指数は若干の下落。
米国が発表した5月の雇用統計で非農業部門就業者数は前月比33.9万人増で景気後退懸念が和らぎました。
しかし失業率が3.7%に上昇し平均時給も0.3%ほどの伸びで留まったことで、労働市場の過熱感に落ち着きが見られ、米国でのインフレ懸念が後退。
これにより6月に開催されるFOMCでは利上げが見送られるのではないかといった観測がさらに強くなり、その結果ダウ平均など暴騰を見せていました。
現在は下落は調整によるものですかね。
押し目になって買い増しのチャンスを形成するかもしれません。
米国 ISM非製造業景気指数
5月のISM非製造業景気指数が発表されました。
こちらはサービス業の景気指数となります。
指標はいくつかありますが、その内以下をピックアップしてます。
※()は先月の値
結果 50.3 予想 52.2
新規受注 52.9(56.1)
雇用 49.2(50.8)
結果は予想52.2を下回り50.3となりました。
サービス業の景況感にも陰りが見えてきております。
4月に一度上昇したものの1月から基本的に右肩下がりが続いています。
4月から想定以上に値を下げたことがドル売りに繋がっているとも考えられます。
新規受注は大幅に低下し、雇用に関しては50を割っております。
インフレ退治のために始まった利上げですが、その影響は着実に出てきている感じがしますね。
米国株は短期的には上昇、中長期的には下落ということでしょうか。そういった見方を現在しております。
石油市場
サウジアラビアが日量100万バレルの減産を発表したOPECプラスですが、減量の発表直後には原油先物価格が上昇したものの、上値が重そうな状況が続いております。
やはり米国や中国などの景況感があまり良くないためでしょうか。
景気の上昇が見込めないと石油価格の上昇は見込めないですよね。
私が保有しているエネルギーEFTであるVDEも冴えない結果となっております。
1株あたり0.73ドルの利益。少ない。
株価がこちら。
もしかして結構上昇するかもと思っていましたが、そう上手くはいきません。
引き続き米国や中国の景況感を見つつエネルギーセクターを監視していくしかないですね。
Apple株下落
Apple の開発者会議であるWWDC23が開催されました。
その中でVR/ARヘッドセットとなる Apple Vision Pro が発表。
以前から発表の噂があったため Apple Vision Pro に対する期待値も高かったようです。
そしてお値段がなんと3,499ドル。
現在の日本円にして488,000円。
なかなか強気の値段設定ですな。
発表を受けた直後から Apple株が下落しました。
市場的に見ても想定以上に値段が高額であったということでしょうか。
防衛産業
ここ最近日本政府が立て続けに他国と 防衛装備品・技術移転協定 の署名を取り交わしています。
この協定は防衛装備品の共同研究・開発・生産を強化していく枠組みを作っていくもののようです。
5月25日にUAEと、6月2日にはシンガポールとこの協定に署名しています。
署名数としては米国、英国、オーストラリアなど15カ国に登り、シンガポールが15カ国目となりました。
先日も米軍が日本から火薬の調達を検討しているみたいなニュースがありましたが、こちら続報はないですが、日本政府が防衛産業に力を入れていることが伺えます。
防衛費も増額してましたしね。
三菱重工や川崎重工、IHIといった大企業をはじめ防衛産業に関連する企業の動向をチェックしていく必要がありそうですな。
まとめ
米国の景気は利上げにより確実に後退していってますね。
2024年にリセッション入りするとは前々から言われておりましたが、いよいよ現実味が増してきました。
そうなると債券が買われるようになるのかな。
経済指標など見てて思いますが、いろいろな要素が複雑に絡み合いすぎてて、株式市場ってやつは非常に難解ですな。
これがマクロ経済っていうやつですかね。
あ、言ってみたかっただけです。